おはようございます。
少しずつ暖かくなってきましたが、飛騨高山のように雪深い地方では、雪どけの遅れがその年の作物の生育に大きく影響します。
例えば、秋に種をまく種類の小麦は、春先の雪どけが早ければ早いほど、穂の数は多くなると言われています。
しかし雪どけの時期が遅れると、生育するために必要な光合成の開始も遅れ、春先の生育不順が原因となって、品質が低下したり、実る穂の数が減ってしまうのだそうです。
これは、春に種をまいて秋に収穫する「夏作物」とよばれる農作物に対しても、同じような影響を与え、雪どけが遅いと種をまくのも遅くなり、生育期間が不足して結果的に収穫量は減ってしまうのです。
雪国の農家にとって、雪どけの時期は生活に関わる大きな問題なのです。



2024年03月06日（水）、高山市の天気。

北西の風のち北の風、昼過ぎから夕方にかけて北風がやや強く、
今日は、朝のうちはみぞれが降りますが、昼前からは曇りとなる予想です。
降水確率は、朝のうちは70～80％、昼前からは30～40％の予想です。
最高気温は4℃で昨日より1℃高い予想で、最低気温は0℃で昨日より2℃高い予想となっております。

今日の日本付近は、前線を伴った低気圧が、次第に本州の東へ進む見込みです。
そのため、西日本では午前中は所々で雨が降りますが、午後は晴れ間の広がる所もあるでしょう。また、東日本から東北は、夕方頃まで雨や雪が降ったり止んだりするでしょう。北海道の日本海側はにわか雪の所がありますが、太平洋側は晴れそうです。
最高気温は、昨日と同じくらいか高くなる所が多い予想です。

飛騨地方は、前線の影響により、朝のうちはみぞれが降りますが、昼前からは曇りとなるでしょう。
明日は、朝晩は曇りですが、日中のうちは晴れとなる予想です。

遅い雪どけは農作物の収穫量を減らすことがあるため、雪国では、田畑の雪を早く融かすため、雪面に「うね」をつくります。
雪面にうねを作っておくと、雪が空気に触れる面積が広くなり、気温が0℃以上になったときには、田畑を覆う雪が暖かい空気からの熱をより多く受け取ることができ、雪どけが早くなるのです。
雪がたくさん残る地方では、農家の人たちの努力によって、田畑へ一足早く春がやってくるのですね。
それでは皆さん、今日も良い一日を。

（データ参考：気象庁）


（中山町より西の空　2024/03/06 AM8:00）


（中山町より東の空　2024/03/06 AM8:00）