Profile Image
 飛騨高山で唯一の気象予報士 【気象庁 登録番号:第11117号】 が、毎日の天気予報を、地元密着で分かりやすく解説いたします。

2024年01月18日(木)/雪のち雨

おはようございます。
冬は寒くて嫌いだという方は多いのかもしれませんが、昔は冬の寒さに趣を感じていた女性もいました。それは、『枕草子(まくらのそうし)』の作者として有名な「清少納言(せいしょうなごん)」です。
「春はあけぼの」で始まるこの随筆を、皆さんも学生時代に一度は読んだことがあるのではないでしょうか。清少納言はその中で「冬はつとめて」、つまり冬は早朝がいいといっています。

「冬はつとめて。雪の降りたるは、言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、また、さらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭もて渡るも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりてわろし。」

(冬は早朝がいい。雪が降っている朝は言うまでもない。霜がおりて白くなっている朝も、また、そうでなくても、とても寒い朝に火などを急いで起こして、炭を持って運びまわるのも、冬の朝にたいへん似つかわしい。しかし、昼になって、寒さがゆるんでくると、火おけの火も白い灰になってしまって、よくない。)

清少納言は、雪が降ったり霜が降りたりする厳しい寒さに冬らしい趣きを感じ、さらにそんな寒い朝には、当時の人たちの炭火を急いでおこして運ぶ風景にも趣きを見いだしていたようです。

2024年01月18日(木)/雪のち雨

2024年01月18日(木)、高山市の天気。

南東の風のち北西の風、風はおおむね弱く、
今日は、朝のうちは雪で、昼前から雨となりますが、夜遅くには止む予想です。
降水確率は、一日を通しておおむね60~80%で、夜遅くからは30~40%の予想です。
最高気温は6℃で昨日より3℃高い予想で、最低気温は-2℃で昨日より11℃も高い予想となっております。

今日の日本付近は、前線が本州付近を南下し、低気圧がオホーツク海を東へ進む見込みです。
そのため、西日本や先島諸島では雨が降るでしょう。また、東海・北陸や東北の日本海側は雲が多く、雨や雪の降る所がありそうです。その他の地域も雲が広がりやすく、所によりにわか雨やにわか雪があるでしょう。
最高気温は、東海では平年並みの予想ですが、その他の地域は平年より高く、かなり高くなる所もある予想です。

飛騨地方は、前線や湿った空気の影響により、朝のうちは雪で、昼前から雨となりますが、夜遅くには止むでしょう。
明日は、一日を通しておおむね曇りですが、昼前から夕方にかけては晴れとなる予想です。

冬の早朝は風もなく、空気がキリリとして、背筋がピンと伸びるような気がします。
朝起きて雪が積もっていると、昨日までの景色が一変して、外は真っ白な世界となります。
そんな寒い朝に、女中たちが炭をもってバタバタと急いでいる様子が、清少納言にとっては「をかし」なのでしょうね。
それでは皆さん、今日も良い一日を。

(データ参考:気象庁)

2024年01月18日(木)/雪のち雨
(中山町より西の空 2024/01/18 AM8:00)

2024年01月18日(木)/雪のち雨
(中山町より東の空 2024/01/18 AM8:00)

コメントする

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

PAGE TOP

削除
2024年01月18日(木)/雪のち雨
    コメント(0)